レモンバームとは、ヨーロッパ地中海東岸原産のシソ科・コウスイハッカ属の多年草のことをいいます。和名では、香水薄荷(こうすいはっか)や西洋山薄荷(せいようやまはっか)とも言われています。また学名ではメリッサと呼ばれ、これはラテン語で蜂蜜の意味となり、このレモンバームの花に、よくミツバチが集まるというところから来ています。昔は、ミツバチを集めて、蜂蜜を採るという理由でも栽培されていたようです。
耐寒性の植物で、関東地方においては、1年を通して緑の葉を付けており、葉には、葉脈が網目状に張りめぐらされています。葉の縁はきざきざとしていて、縦長のハート型で大葉のような形状をしています。草の丈は、だいたい0.6メートルから0.8メートルぐらいになり、夏頃になると黄色がかった白色の蜜を持った小柄な花が咲きます。
この植物の葉には、シトラールと呼ばれる香り成分が含まれており、その香り成分はレモンのような爽やかな匂いがします。このため、その特性を利用し、生葉をハーブティーに使用したり、料理の香味付けで使ったりします。また、成長盛りの生葉を摘み採り、乾燥させることによって、入浴剤やポプリとしても使用できるようです。
このレモンバームには、胃腸を整える作用や解熱作用、精神をリラックスさせる作用、頭痛や消化不良、発汗などに効果的な作用があると言われています。また脳を活性化させたり、若返らせるといった効果もあるようで、昔のヨーロッパでは、長寿のハーブとか活力の歓びと言われ、親しまれ利用されてきたようです。